樹木の病害虫被害対策として参考にしてください。
ただし、最近は農薬が犯罪に使用されたり、不法投棄に
よって自然環境に影響を及ぼしたりするケースを耳にします。
事故の無い様にくれぐれも注意して正しく使用、管理して下さい。
(購入の際には身元を明らかにして印鑑の必要なものもあります)
購入者は保管の際に鍵を掛ける等の義務がありますよ〜!

・・・・・薬剤散布は防除業者として講習を受けた業者に
依頼される事をお勧めいたします。

病 害 一 覧
病 名 症   状 対   策 対象樹木
うどん粉病 梅雨頃〜10月頃まで葉っぱに白い
粉のようなカビが発生します。
発生したらダイセン1000倍液を散布 サルスベリ・ウバメガシ
マサキ・ナンテン・バラ
ハナミズキ ほか
斑点病 早夏、葉っぱに赤い褐斑ができる。 発生したらベンレート1000倍液散布
早めの散布が効果的。
マサキ・サツキ・ハナミズキ
ライラック・クチナシ ほか
さび病 春〜秋、葉っぱにさび色の斑点が
発生。
発生したらベンレート1000〜2000倍液 リンゴ・ナシ・アジサイ
ボケ・バラ・ビャクシン
もち病 春〜夏頃、葉っぱがプクプクとふくらんで
餅みたいになる。大量に発生させると
枯れてしまう。
ダコニール水和剤600倍液散布 サツキ・チャノキ ほか
すす病 カイガラムシやアブラムシが原因で
葉っぱや枝にススのようなカビが
つく。
殺虫を先行したほうが良いです。
その後、ベンレート1000倍液散布
モチノキ・マツ ほか
テングス病 春に枝がごちゃごちゃっと集中して出て
丸まったように曲がりくねる。
発生した枝を切除。
石灰硫黄合剤200倍液散布。
サクラ・松類 ほか
たんそ病 葉っぱ、実に黒い褐斑が発生。 ダイセン1000倍液散布。 モッコク・ウメ・モモ
サクラ・カシ・カエデ ほか
白紋羽病
(紫紋羽病)
根っこに白い(紫)カビが発生し、根を
腐らせる。
移植した時等は気づきやすいが
なかなか普段は見極められない。
葉っぱの色が悪くなったり元気が無か
ったら疑うべし。
ちょっと掘り出して根っこにベンレート
500倍液散布。
マツ・シャリンバイ
サクラ・スギ ほか


害 虫 一 覧
害 虫 名 症   状 対   策 対象樹木
チャドクガ 夏季、薄い黄色の毛虫が葉っぱの裏に
びっちり付く。当然葉っぱを食べるので
良くないのですがそれよりも人間にも良くない。
触ると思いっきりかゆくなって大変です。
発生したら早急にスミチオン500〜800
倍液を散布。風通しを良くするのが
防除のコツです。
チャノキ・ツバキ
サザンカ ほか
カイガラムシ 枝、葉について養分を取る。すす病の原因。 石灰硫黄合剤を10〜30倍液で冬に散布。
発生したらスミチオン1000倍液を。
ウメ・ツバキ・
クチナシ・サルスベリ
モクセイ ほか
ハマキムシ 名前の通り、夏季に葉っぱを巻いてその中に
幼虫が住む。葉を食べる。
スミチオン500〜800倍液散布。
葉っぱが邪魔して一度では効かない
場合がある。取ってしまうのも
効果的。
モチノキ・ツバキ
ゲッケイジュ ほか
アブラムシ 春〜秋、枝や葉に集る。
葉が縮れてだめになる。
冬の間に石灰硫黄合剤10〜30倍液
散布。発生したらスミチオン500〜1000
倍液散布。
ウメ・モモ・サクラ
マツ・サルスベリ
ミカン ほか
ダンゴムシ 夏に発生し、根元を食害。 発生時期にオルトラン粒剤を根元に
撒いておく。
マツ・スギ ほか
カミキリムシ
(テッポムシ)
春〜夏、幼虫が幹の中に侵入し食害。 幹に穴があいて削りくずが落ちるので
見つけられる。スミチオン500倍を
注入するか、針をさして殺虫する。
モミジ・マツ・クリ
ナシ・カシ ほか
ヨトウムシ 夏頃。夜に活動をし、根、根元を食害。
芝生もだめにする。
ディプテレックス1000倍液を散布。 樹種問わず。
イラガ 夏〜秋、葉や枝に幼虫がつく。 冬にまゆを作るので、見つけて捕殺。
発生時期にはスミチオン500〜1000
倍液を散布。一週間おきに散布すると
効果的。
ハナミズキ・ウメ
モミジ・サザンカ
ほか

【補足】薬剤にはそれぞれ「適用樹木」が定められています(見直されて変わる場合もあります)
薬剤名でネット検索すると確認できますので、必ずその範囲で使用してくださいね